マニュアル作成AIエージェント AIを無料で作って即活用! たった30分で学会事務局AIを作成!
2025年11月09日
はじめに
本記事では、AIエージェント「Manus」を活用し、マニュアル作成を効率化する方法を解説します。AIエージェントで作成したツールなどを他者が利用する際には、操作マニュアルが必要となります。本記事では、そのマニュアル作成自体もAIエージェントで効率化するプロセスを紹介します。
1. 使用ツール「Manus」の概要
はじめに、今回使用するツール「Manus」の概要を、ChatGPTで説明します。
Manusは、単なるチャットボットとは異なり、タスクの計画、分解、ツールの呼び出し、実行、報告までを自律的に行う汎用エージェント型プラットフォームです。主な機能として、自律的なタスク実行能力や、マルチモーダル対応が挙げられます。特に、音声データなどのファイルを扱えるマルチモーダル機能が、今回のマニュアル作成において重要な役割を果たします。

2. マニュアル作成の準備
今回は、前回作成した「議事録作成AIエージェント」の操作方法を、説明を加えながら録画した動画を事前に用意しました。この動画を基に、AIにマニュアルを作成させます。

3. Manusによるマニュアル自動作成プロセス
ステップ1:プロンプトと動画のアップロード
Manusにログインすると表示されるプロンプト入力欄に、以下の指示を入力します。
「添付の動画からマニュアルを作成して。手順はワンステップずつ明瞭にすること。スクリーンショットをつけて見た人が同じように操作できるようにすること」

続いて、事前に用意した操作説明動画をアップロードします。
ステップ2:AIによる自動処理の開始
作業時間を計測するため、30分のタイマーをスタートさせ、AIに指示を実行させます。指示を送信すると、AIが処理を開始し、まず動画の音声の文字起こしを自動で行います。対象の動画は約3分程度の長さです。


ステップ3:生成されたマニュアルの確認
処理が完了し、生成されたマニュアルを確認します。タイトルは「議事録管理ツール操作マニュアル」となっています。
マニュアルには、「アプリケーションの開き方」「マイクのアクセス許可」「学会情報の入力」「会議名の入力」「その他情報の入力」「音声ファイルのアップロード」といった各ステップが、動画内の説明に対応するスクリーンショット付きで明瞭に記載されています。AIが動画の内容を理解し、操作手順を自動で抽出し、視覚的な資料として再構成していることがわかります。



このようにして、操作マニュアルが完成しました。

4. まとめと応用
生成されたマニュアルには、一部調整や追記が必要な場合もありますが、スクリーンショットの撮影、画像の貼り付け、テキストの入力といった一連の作業をゼロから手動で行うのに比べ、はるかに効率的です。
今回はPCの操作画面を録画しましたが、例えばスマートフォンで実際の作業風景を撮影し、説明を加えながら録画した動画をアップロードすることでも、同様にマニュアルを作成できます。これにより、PC操作だけでなく、学会大会での会場受付や来場者案内といった物理的な作業のマニュアル作成も効率化できます。
本稿が、皆様の学会事務局業務効率化の一助となれば幸いです。


