会頭挨拶

第13回学術総会 会頭 王 暁明
(国際中医薬研究所)

このたび学術総会会頭を仰せつかりました王暁明です。
第13回学術総会を2023年10月14日(土)、15日(日)に、東京のタワーホール船堀で現地及びLIVE配信によるハイブリット開催を予定しております。

総会の総合テーマは『日本の中医学と世界の中医学』です。
現代日本では、「東洋医学」と「中医学」の2つ定義があります。東洋医学は、江戸時代までに古代中国伝統医学を伝承し、それを融合させ、創出したもので、「経方・方証相対・管鍼法・鍼師・灸師」などの日本的な特色が挙げられています。その一方、中医学は現代中国で中国伝統医学において高等教育、研究及び臨床体系を整えて形成されているものを意味します。
そして、世界の国々及び地域で、医療制度や文化の違いにより、中医学の受容や発展も各々の特徴を持っています。

我々日本中医薬学会は、今回の総会のテーマを『日本の中医学と世界の中医学』として、中国をはじめ台湾、香港、米国、豪州及びドイツなどの中医学団体や専門家を迎え、基礎から臨床、中薬や方剤と鍼灸などの学術交流を深めることに寄与し、特に「日本中医学の特色」、「世界の中医学に対して日本からできること」に焦点を当てて、世界の中医学を受け入れながら、本学会の会員を中心に、医師、薬剤師、鍼灸師等の皆様の研究成果や臨床叡智を積極的に発信したいと考えております。

withコロナ・postコロナ時代に向けて、中医学はどうすべきでしょうか。
日本中医薬学会は、日本と世界の中医学との学術交流を窓口とし、次世代へ着実に邁進していく所存です。

プログラムの内容や演題募集等につきましては、順次お知らせさせて頂きます。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。