特別講演のご紹介

特別講演は、法相宗大本山 興福寺 録事 ザイレ暁映様にお願いしています。

本地方会では、実行委員会から、特別講演に、テーマ「新時代へのパラダイムシフト~わくわくする地域へ~」に沿って、幅広い知見をプライマリ・ケア以外の業種の方からお話をお聞きしたい、奈良ならではご講演をお願いしたい、ということになり、この度、ドイツ出身の興福寺僧侶であるザイレ暁映様にお願いし、ご快諾頂きました。「仏教や新たなことに挑戦することを通じて、先生のご経験からプライマリ・ケアに携わる職種に教えていただけること」という内容でご講演をお願いしています。

当日の講演に先立ち、座長 安東範明×演者 ザイレ暁映×大会長 吉本清巳による特別対談を実施しました。対談の様子は10月20日以降に参加者専用ページ内でオンデマンド配信いたします。事前に対談をご試聴いただき、当日ご参加いただけましたら幸いです。
特別対談のダイジェストverを作成いたしました。ぜひご試聴ください。

単に仏教の立場から法話をするのではなく、何か医療職の方にためになるお話がしたい

5月に一度、インタビューさせていただきました。
「単に仏教の立場から法話をするのではなく、何か医療職の方にためになるようなお話がしたい。」「何か聞きたいことを事前に聞いてもらっても良いです。」
とお言葉を頂いています。

心と体は一体のもの。日本人に「考えて」欲しい。

インタビューで印象に残ったお話を書かせていただきます。
仏教の立場でいうと、心と体は一体のものであり、別々と考えません。医学では別々で扱うことがありますが、仏教ではもともと一つです。プライマリ・ケアの分野でも、一体と考えることが多く、共通するところがあるのではないでしょうか。
現代の若者は気軽に話せていないと感じます。悩みが相談できたりしていません。アメリカでは、精神的に悩んでいたりすると、身近にカウンセリングができる環境があります。自分自身も悩んだときにすぐカウンセリングに紹介されました。日本では、そういったときに紹介されるカウンセリングの環境がほぼありません。そういった相談される立場を、プライマリ・ケアの人が多く担っているのではないかと思います。
コミュニケーションも非常に大事です。外科医と違って、プライマリ・ケアの人にとっても重要な要素だと思います。
私は、「考えさせたい」と思っています。今の日本人は、本当にバブル以降の不況、元気がなく考えずに流されている人が多い印象です。自分がなぜ生きているのか、何のために生きるのか、そういったことを人々に、考えさせたい、という思いがあります。

ご略歴

ザイレ暁映様のご略歴ですが、昭和53年生まれ(年齢をお聞きしたら、昭和でお答えいただきました)で、お父様は物理学者で、ドイツでお生まれになり、11歳でアメリカに移住されています。高校時代から日本語を学ばれ、カリフォルニア大学バークレー校に入学し、日本文学、特に「お能」をテーマに勉強されていました(ちなみに興福寺は「お能」の発祥の地です)。大学卒業後国費留学生として来日し、大阪外国語大学で修士号を取ってからカリフォルニア大学バークレー校大学院の博士後期課程に入学します。しかし、古典を勉強しているうちに、その思想的背景をもっと知りたいと、徐々に仏教に対する関心が深まり、博士課程の途中で仏教学部に編入。2010年大学院を満期退学にして、再度日本に来られ、龍谷大学において客員研究員として南都仏教を研究されました。2011年興福寺で得度し僧侶となりましたが、進むべき道に迷い一度カリフォルニア大学バークレー校に戻られ教壇に立ちます。しかし、仏教を研究対象とする学者より僧侶という生き方にやり甲斐を感じ、2016年興福寺に戻ります。
2019年には、法相宗の僧侶が生涯に一度しか受験できない難関の試験「竪義(りゅうぎ)」に合格されています。1000年以上続く長い歴史の中で、日本国籍以外の方が合格されたのは初めてのことだそうです。
2020年1月 興福寺子院賢聖院の住職、2020年4月 録事に就任されています。

ご質問受け付けます

この機会に、ザイレ暁映様に聞いてみたいことがありましたら、「pckinki35@naramed-u.ac.jp」に8/31(演題登録終了日)までに、「特別講演で聞きたいこと」とお書き頂き、御連絡ください。
締め切りを過ぎて御連絡頂いても、講師にお伝えいたします(締め切り前のご質問を優先します)。
すべてのご質問にはお答えできない場合があります。ご了承ください。

記載:大会長 吉本清巳

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